はじめに、新型コロナウイルスに罹患された方々とご家族の皆様に対し、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、医療の最前線で感染拡大防止や治療に尽力されている医療従事者の皆さまに深く感謝申し上げます。
日本でのコロナウイルス発生から約1年半ですが、ワクチン接種が開始され、希望も見えてきたタイミングかと思います。
弊社においても、ミーティング、働き方、営業方法など様々な変化が起きたので、1年半をあらためて振り返り、変化をまとめました。
オンラインミーティング
プランニングが終わっているクリエイティブ・マネジメントフェーズのプロジェクトについては、大きな影響はありませんでしたが、新規の問い合わせやプランニングフェーズのプロジェクトでは、マイナスの影響があったと思います。
コロナ禍以前は、熊本県内・県外のご依頼に関わらず、基本的にはまず現地に赴き、直接クライアントと顔合わせ・コミュニケーションを行ってきました。かつ可能な限りサービスを体験させてもらい、そこで感じたコトをプランニングや表現すべきヴィジュアル・デザインに転化することで、Webサイトを作り上げていました。
ただコロナ禍に入ると、初回の顔合わせやプランニングのフェーズが、オンラインでの打ち合わせからのスタートになってしまうことが多く、体験を提案に活かすことができなかった部分もいくつか出てきました。
対面でのコミュニケーション、第三者・ターゲットの視点で体験し、ものづくりを行うことは、オンラインでは代用できない部分も多いため、感染症対策をしっかり行った上で、プランニングのフェーズに関しては、今後も対面での打ち合わせを基本としていく考えです。
もちろん対面が難しい状況も考えられるため、オンラインの場合は、今まで以上にヒアリングの質を高めていくことが課題になってきます。
テレワークの実施
2020年4月に発出された緊急事態宣言にあわせて、フルスケールでもテレワークを実施しました。実施後、スタッフにアンケートをとると、通勤にかかる時間の軽減、家族との時間の確保など今までの出社スタイルにはなかったメリットについても声が上がりました。一方、パソコンや仕事環境の整備などのハード面、教育やプロジェクト・タスク管理などソフト面の準備など、課題も多かったたため、その後順次導入していっています。
宣言解除後は、社員全員でのテレワークは行わず、通勤手段や家庭の事情にあわせテレワークに切り替え、出社スタイルによる勤務を続けております。
先程のクライアントとの打ち合わせの項でも触れましたが、社内においてもコミュニケーションによって生まれるものが多く、今後も基本的には出社による勤務を行い、社員の安全、状況に応じたテレワーク制を選択する方向で考えています。
ただ、どこでもできるというメリットも大きいため、デスクトップ→ノートパソコンなどの切り替えは順次行っていく予定です。
コロナ禍での営業支援
コロナにより従来の集客・接客サービスによる営業活動が難しくなり、オンライン利用した営業活動や人数を制限した集客方法へと変わっていきました。店舗・事務所への直接的な集客からオンライン(Webサイトなど)への集客へのシフトが始まり、オーガニック検索からの流入やコンテンツの重要性に加え、Web広告をつかった集客の相談が増えてきました。
コロナ禍以前よりマネジメントの強化の一環でWeb上でのマーケティング施策にも取り組んでいたため、知見を持った上で支援できる部分も大きかったかと思います。
今後はMAツールや顧客管理などクライアントに必要と考え得る領域については、支援する領域を広げていこうと考えています。
個人的に取り組んだこと
精神力は強い方だと思いますが、コロナ禍の中、1年前は先が見通せない部分も多く、設立以来2度目(1度目は熊本地震)の不安な時期がありました。心が不安定だと、よい仕事・よよい判断もできないため「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という古い諺にのっとり、1ヶ月100kmのランニング目標を決めました。
それまでも、ランニングはやってきましたが、空いた時間に走るなど目標設定はしていなかったため、あらためて目標を立てることで計画的にスケジュールを組み、それから1年間続けています。
走る最中に会社のこと、週のスケジュールの確認など、色々考えながら走ることができ、健全な精神を維持できています。
まとめ
コロナ流行でマイナスの影響は多かったですが、それをきっかけに様々な気づきを得て、コロナ後につながるモノやコトを考えられたことは、大変貴重な時間だったと思います。
今後、新たな未知のウイルスや天候・災害により強制的な変化を求められた場合、その場面場面で対応するということも大事ですが、正常な世の中にこそ課題を見つけ、変化を恐れず挑戦することの重要さを、未知のウイルスが教えてくれたのだと感じています。