Webサイトを見るとき、
- ちょっと動作が重い。
- 表示されるまで時間がかかる。
- セキュリティは大丈夫かな?
と、感じたことはないでしょうか?私自身、仕事柄、毎日Webサイトを見ますが、動作の重さなどでストレスを感じることが少なくありません。
普段の生活の中で感じるストレスや、セキュリティに関する不安は少しでも減らして、QoLを高めたいですよね。
今回は、Webサイトを快適に見るために、私が日頃から気をつけていることをご紹介します。
気をつけている事その① 最新のブラウザを使う
ブラウザとは、ネット上に公開されているWebページを閲覧・操作するためのソフトウェアのこと。
以下はシェア率の高いブラウザです。(2021年上半期)
- Google Chrome(グーグル・クローム)
- Safari(サファリ)
- Microsoft Edge(マイクロソフト・エッジ)
- Mozilla Firefox(モジラ・ファイアフォックス)
以下サイト参考
statcounter:https://gs.statcounter.com/browser-market-share/all/japan/#monthly-202101-202106-bar
なぜ最新のブラウザを使うのか
Webサイトを構築するための技術は日進月歩で発展しており、同時にそのWebサイトを表示するブラウザにも最新技術や性能が求められます。
ブラウザでは、
- 最新技術への対応
- 機能の追加や変更
- 性能の向上
- セキュリティの強化
- 不具合の改善
などのアップデートが不定期に行われています。
このアップデートを行わなければ、処理が重かったり、不具合や機能上の問題も改善されず、セキュリティにも問題が生じます。これらの問題を避けるためにも、ブラウザのアップデートは大変重要な事なのです。
中には「古いブラウザでも正常にWebサイトが見られれば問題ない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、Google ChromeとInternet Explorerでそれぞれ同じWebページを表示した場合の検証動画を見ていただければと思います。
▼Google Chromeの検証画面
▼Internet Explorerの検証画面
1つ目の動画がGoogle Chromeの検証画面で、2つ目の動画Internet Explorerの検証画面。
注目していただきたいのは、マウスカーソルを画像に乗せたときの挙動です。
Google Chromeではマウスカーソルを画像に乗せると画像がぼけますが、Internet Explorerでは画像がぼけません。
これはGoogle Chromeには対応している構築技術が、Internet Explorerには対応していないということを表しています。
画像をぼかすことで、マウスカーソルが画像に乗ったことをわかりやすくし、テキストを読みやすくするという目的があったとしても、古いブラウザでは実現できないという状況。
結果として、送り手が想定した最良のデザイン・体験を享受できていない状況といえます。このような事象は、意外と少なくないのです。
その他にも、前述している通りセキュリティにも問題が生じます。
仮にセキュリティの欠陥(セキュリティホールと呼ばれる)が発見された場合、悪質な犯罪行為を行うハッカー(ブラックハッカー)にパソコンやスマホを乗っ取られて遠隔操作されるなどの危険性が増します。この際、セキュリティホールを修正するためのアップデートを怠っていると、ブラックハッカーたちの標的になるリスクも。
古いブラウザで見ているお客様から「崩れている!動かない!」とご指摘いただくこともありますが(汗)、このような背景もあり、基本的に弊社では最新ブラウザを推奨環境として提案しています。
昨今のブラウザでは、自動アップデートが有効になっているものがほとんどですが、非対応の場合は、ブラウザの変更をおすすめします。
また「ブラウザを常に開きっぱなし」という方は、要注意。アップデートは閉じている間に行われ、開いているときは保留中になってしまうことがあります。自動アップデートだからと安心せずに、定期的にブラウザを再起動して、最新バージョンになっているか、定期的に確認しましょう。
気をつけている事その② 端末(パソコンやスマホ)のアップデート
前述通り、Webサイトを構築する技術や、それを表示するためのブラウザは日々発展を続け、機能・性能が上がり続けています。となると、当然それを動かす端末にもそれなりのスペックが求められます。
今ではほとんどの方がスマートフォンをお持ちだと思いますが、同じ端末を何年も使用していて、動作が重くなるなどのストレスを感じたことはありませんか?
これは、端末のスペック不足や、本体機器またはバッテリーの経年劣化、ストレージの圧迫などによって引き起こされる問題です。
ストレージが圧迫されている場合は、不要な写真データ・アプリを削除し、空き容量を増やすことで改善可能。ですが、スペック不足や経年劣化については、端末の買い替えか、バッテリーを交換するしか策がありません。
「バッテリーが経年劣化すると、パフォーマンスにも影響するの?」と疑問に思う方もいるかも知れませんが、Appleの公式ページには以下のような記載があります。
すべての充電式バッテリーは消耗品で、その耐用年数 (寿命) には限りがあり、いずれは容量やパフォーマンスが低下して交換が必要になります。バッテリーが劣化すると、その影響で iPhone のパフォーマンスにも変化が表れます。
引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT208387
私は3年半ほど前に購入したiPhone7 Plusを動画を観る際に使用していますが、何をするにも動作が重い。
動画を再生するとすぐに発熱し、バッテリーもみるみるうちに減ってしまいます。3年半でここまでなるか…とショックを受けながらも、バッテリーの交換を考えています。
皆さんもぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
ブラウザやハードウェアのアップデートは、我々のような制作者にとっては当たり前のこと。ですが、制作に関わりのない方、特にシニアの方にとっては馴染みのないことだと思います。自分の身を守るセキュリティ対策にも繋がるので、ぜひ自分ごととして捉えれもらえればと思い、本記事を執筆しました。
ブラウザのアップデートや端末を買い換えることで全ての問題がスッキリ解決!という訳ではありませんが、基本的な対策を行い、ストレス・不安を軽減し、快適なWebブラウジング環境を整えましょう。
※ブラウザのアップデートの通知が来ても、後回しにせず、早めに更新を…。