社名である「フルスケール(英語名 Fullscale)」ですが、2005年のフリーランスとして独立した時に付けた名前で、そのまま2007年に法人化(株式会社フルスケール)しました。なお「fullscale」という英単語はありませんので「full」と「scale」を繋げた造語になります。
なぜ”fullscale”という名前にしたかというと、Webデザイナーを目指すきっかけとなった事から始まります。
先に結論からお話しするとこちらです。
full-scale – Showbiz & AG
知ってる方は、相当なHipHHop通ですが、知らない人がほとんどかと思います。何故、Showbiz&AGなんだという声もあるとかと思いますが(多分ないですね。。)、それがWeb業界に入った経緯でもあるため、備忘録を兼ねて。
Webデザイナーを目指したきっかけ
大学生までは、パソコンやデザインとは全く無縁のコースを歩んできました。化学専攻の学科だったので、その分野への就職が普通でしたが、当時一生の仕事にしたい程の興味がなくなっていました。就職活動用に買ったパソコンでしたが、就職活動は全くせず、個人のWebサイトをつくったり、フライヤーやCDのジャケットなどを、学業そっちのけで作っていました。
近年、フリースタイルダンジョンなどでHip Hopの人気が高くなってきていますが、当時学生だった1997-2000年頃もまた日本でHip Hopのブームがありました。さすがに当時ラッパーになる決断は出来ませんでしたが、レコードのジャケットやライブのフライヤー、ファッションなど見ているうちに、デザイナーとしての興味がわいてきました。
当時やっていた個人のWebサイトを作ることがとても楽しかったことと、「これからの時代は、インターネットだろ!」という単純な理由で、デザイン+インターネット=Webデザイナーを目指すことになりました。
社名の決定
2年ほど会社員として勤務し、フリーランスとして独立する際、「尾方デザイン事務所」も考えましたが、何か違うし、組織化した場合に自分の名前を出す必要もないということから、個人名+会社名の選択は外しました。今もう一度社名作るのであれば、日本語の会社名も選択肢になりますが、当時は横文字の社名に憧れがあり、下記の条件を満たす社名を考えました。
- 自分or事業に関係性がある
- 長くない(1〜2単語)
- 被らない
- 響きがいい、覚えやすい
- 変化に適応する(Webやデザインなどは入れない)
- 初心忘るべからず
英語を母国語並みに習得していれば別ですが、知っている英単語には限りがあり、かつ被らない社名となると、早々すぐ出てくるはずはありません。辞書引いて調べる方法もありますが、「初心忘るべからず」の気持ちをとって、Web業界に入るきっかけとなったHip Hopからキーワードを探すことにしました。
現在は、クラウドサービスで聴き放題ですが、20年前はそういったサービスはなかったので、レコードやCDの音源をMP3に変換してHDに取り込んでいたので、約2万曲くらいはあったと思います。それから条件にあう単語をいくつか候補を絞り込み、最終的に「フルスケール」の社名を決めました。
社名の意味することの変化
Full-scaleには、辞書で調べると下記のような意味があります。
- 「実物大」
- 「面々的な」「完全な」「総力をあげて」
フリーランス時代や設立当時(一人会社時)は、一人のデザイナーとして「実物大の=より良いモノ作ります」という意味合いが強かったと思います。その後、スタッフも徐々に増え、提供出来るサービスの質の向上・範囲が広がり、ニーズが多様化していく現在、「総力(全力)をあげて」それに応えていくという姿勢の元、活動しています。
名前を付けたきっかけこそ、Hip Hopの曲名からでしたが、会社の成長、Webを取り巻くの社会やユーザーの変化、それに伴うクライアントからのニーズなど様々な変化の中で、社名や業態を変えること無く14年続けて来られていることは、クライアント様やスタッフのおかげだと感謝しています。
今後も、クライアントや社会への貢献、会社の発展のために”全力”で突き進んでまいります。
最後、冒頭で紹介した曲の好きなフレーズです。
We will prevail, Full Scale, No doubt.
(私たちは打ち勝つだろう、フルスケール間違いない!)