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デザインに必要な3つのプロセス【その1:理解編】

デザインに必要な3つのプロセス【その1:理解編】

弊社は課題解決を行うために必要なサービスの提供を行っています。そのため、情報や素材が準備できていない「なんとなく・とりあえず」の状態でデザイン制作の着手を推奨していません。

デザインには必ず課題解決のための理由が必要と考えています。
その理由は案件の内容次第で様々。広義の例を上げると、

  • 伝わりやすくするため
  • 使いやすくするため
  • 目標を達成するため

目的を把握した上で、必ず明確な理由をもってデザイン制作に取り組んでいます。

弊社のデザインプロセス

  1. 「理解」
  2. 「分解」
  3. 「構築」

戦略的かつ有用なデザインをするために、私が独自に策定した3つのプロセスに沿って制作を行っています。今回は上記の中の「理解」をご紹介。今回の工程は「知る」「分かる」ことと定義しています。

まずは「知る」

要件・依頼内容

「知る」ためには、情報を集めることが必要。可能な限り「聞き」「集め」、インプットするための素材を準備します。
ご依頼いただく案件には、必ず何かしらの目的・課題が存在しています。

  • ご依頼の要件
  • ご依頼にあたっての背景・経緯
  • 現在抱えている問題点

などなど、これらの内容は入り口であり、最も重要な内容。「聞き」漏れのないように、しっかりと丁寧にヒアリングを行います。
弊社では主にディレクターがこの「聞き」の役割を担う機会が多いです。
※現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から「オンライン会議」を推奨しています。(2021年3月現在)

相手(クライアント・商材)のこと

要件の内容以外にも、できるだけ多くの情報をそろえることで、より良いアイデアが生まれやすくなるため、以下のような内容(あくまで一例)を臨機応変にお聞きすることも。

  • ブランドのアイデンティティ
  • 担当者、代表の想い
  • 沿革
  • 現在〜今後の事業構想
  • 商材の裏話

また、打ち合わせの途中で雑談になることもしばしば。そのときに応じて内容は様々ですが、どういった趣味をお持ちか?など、仕事に関係のないようなことまでお話することも。こういった雑談はより互いのことを理解・信頼し合う上で重要なコミュニケーションであると考えます。

ブランド資産

情報の次に必要になるものは、クライアントが保有している、見た目に関わるもの。これらもデザインを行う上で重要なファクターなのでしっかりと「集め」ます。例えば以下のようなものが該当します。

  • ロゴデータ(運用マニュアルなども)
  • 名刺、パンフレット、会社案内
  • 写真、イラスト
  • その他広告展開媒体(DTP、デジタルを問わず)

担当者さまにはお手間をかけますが、対応可能な範囲で提供をお願いしています。

徹底的に「分かる」

リサーチとリアリティ

「知る」段階で様々なアプローチにて情報の「リサーチ」を行うわけですが、実際に見て・聞いて・感じた「リアリティ」が伴うことで情報の解像度が格段に上がります。
社内で情報を共有、しっかりとインプットし「知る」ことが出来た段階で、更に「リアリティ」が伴った内容へ掘り下げていき、認識のすり合わせを行います。共有された内容以外にも、制作者から問うことも多く、「知る」から「分かる」ことをとても大切にしています。

  • どのような場所・雰囲気だったのか?
  • 商材から感じたことは?
  • 担当者とどういった会話をした?

※共有する際はプライバシーをしっかり考慮して伝えています。

体験(リアリティ)に勝るものなし

前述の通り、「リアリティ」に勝るものはありません。ケースバイケースではありますが制作者が現場に同行する場合もあります。ほんの一部ではありますが体験したことがデザインに活かされた事例をご紹介。


体験事例1:天草 天空の船

初回の打ち合わせで伺った際は、まだ建築途中でしたが、ご厚意でロケーションを見学させていただき、パノラマビューの素晴らしさを肌身で感じました。

実際に宿泊してサービスを体験することで出た結論が、「Webサイトで実際の宿泊体験と景観を見せるしかない」という答え。景観とサービスを疑似体験出来るようなデザインを目指すことになりました。


体験事例2:かが万グループ

グループ各店舗へ直接伺い、料理に対する想いを聞き、実際に食事をいただき、サービスを体験し、和の心・気配りの素晴らしさを感じました。この体験から、言葉ではなく料理自体(写真)を主軸にする方向性を見出しました。


まとめ:しっかりインプットして理解する

有用なデザインを行うためには、インプットを怠らず「知る」「分かる」ことが必要不可欠。
一見簡単そうに思えて、実際にはとても手間隙かかる作業。
弊社では案件に関わるすべてのスタッフで「理解」へ取り組んでいます。

次回は、「理解」した材料をもとに咀嚼(分析、検証など)を行う「分解」を紹介予定です。

「聞き」のコツに関するF.S.J記事
オンライン全盛期の今こそ考えたい、「聞く」コミュニケーションのこと

参考図書
・佐藤可士和のクリエイティブシンキング(日本経済新聞:佐藤可士和 2010年)
・いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門(SBクリエイティブ:伊藤 庄平、益子 貴寛、久保 知己、宮田 優希、伊藤 由暁 2017年)

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